なら燈花会能 櫻間辰之十三回忌追善
8月9日(日)午後2時始
場所 奈良市
奈良県新公会堂能楽ホールにて
奈良公園一帯で行われるなら燈花会に併せて、なら燈花会能が行われました。
また今回は金春流シテ方櫻間辰之師の十三回忌追善公演としても行われました。
演目・演者
金春流仕舞 「羽衣(はごろも)」 今井節
金春流仕舞 「半蔀(はじとみ)」 岸田善三郎
金春流仕舞 「融(とおる)」 本田正人

金春流舞囃子 「清経(きよつね)」 櫻間金記
金春流舞囃子 「春日龍神(かすがりゅうじん)」 金春欣三


大蔵流狂言 「二千石(じせんせき)」 茂山 茂 茂山千五郎
無断で旅に出掛け帰って来たと知り、叱責しようと太郎冠者の家に来た主人、京内参りに行ったと聞いて心を和らげるが、京で流行る二千石の謡を聞くや機嫌は悪くなり手討ちにすると言い放つ。その訳を話し、いざ手討ちと太刀に手をかけるが・・・
子が親に似るのはめでたいと笑イ留メ。このセリフがあるため追善の会に上演される事が多い曲。


金春流能「 遊行柳(ゆぎょうやなぎ)」 守屋泰利
「道のべに清水流るる柳陰しばしとてこそ立ちどまりつれ」と西行法師に詠まれた朽木の柳の精、柳についての名誉の故事を述べ報謝の舞を舞う。
「西行桜と対の能にて位甚だ大事なり。茲にかようの習ありといふ事は無し、只一番の大事を一番の習とす。上手年巧の外、若輩のせざる能なり、四拍子尤も巧者年寄の打つはやしなり」≪隣忠秘抄≫重い習いの曲。


NPO法人奈良能
〒630-8271 奈良市坊屋敷町42
電話 0742-22-2660