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善通寺薪能

平成18年4月29日午後6時
  場所 香川県善通寺市善通寺
    807年弘法大師空海上人によって創建された善通寺は、平成18年4月29日から6月15日までを会期とする「善通寺創建1200年祭」催されます。その記念行事の幕開けに薪能が演じられました。

番組
 声明
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 解説 桜間右陣
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 火入れ式
 大蔵流狂言「以呂波(いろは)」 茂山七五三
   弘法大師ゆかりの「いろは」文字を中心に繰り広げられる、親子の愉快なやり取りを描く。
   「いろはにほへと・・・、えひもせず京」と吟じて、父が子に四十八文字を教えようとすると、
   子は一文字ずつ教えてくれと言う。そこで「い」と教えると「灯心」と応え、「ちり」といえば掃
   き集めて火にくべようなどと言い出すので、父は諌めて、言うとおり口真似せよと命じ、叱
   るとその言葉まで口真似して・・・。
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 一管 「獅子(しし)」 一噌流 人間国宝藤田大五郎
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 大蔵流狂言「魚説経(うおぜっぽう)」 人間国宝 茂山千作 
   寺の住職の留守中に、父への供養として経を唱えて欲しいという依頼が来た。しかし留
   守番役の小僧ではお経をあげることができない。しかしお布施に心を動かせれ小僧は男
   の屋敷に赴く。そこで小僧は小さい頃海辺に住んでいたため、魚の名を交ぜ経を唱える
   フリする。
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  金春流能「新作能 善通寺」 桜間右陣
   弘法大師誕生の聖地と、そこに住みまた訪れる人々を讃する 創建千二百年記念能
   旅の西行法師は讃岐に入り善通寺に至る。弘法大師の聖地と思い佇んでいると、そこに
   子を判った麗人が現われる。すると西行の心は不思議に五岳に囲まれ大日如来の懐に
   包まれるが如く、超自然的広き野に遊ぶ。やがて親子は本来の姿を現わして、子・真魚
   を育んだ讃岐の風景を喜び、弘法大師年少の頃接した漁師や農夫たちの末裔を寿ぎ、
   故地に永く繁く人の訪れることを讃える。
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by easysailing | 2006-04-29 22:00 | 演能日誌


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