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薪御能 二日目

 薪御能 二日目
 御社上り(みやしろあがり)の儀
  日時 5月18日(土)午前11時始
  場所 奈良市春日野町春日大社若宮社
       「社頭法楽」の最も古いかたちとも言える御社上りの儀は、神殿を背にして、「四方正面」の
       型で行なわれ、また橋掛かり通常の反対で右側となり、非常に珍しい舞台となります。
       演能は金春権ノ守の一拝のあと執り行われました
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  演目 金春流能「田村(たむら)」金春穂高
東国から旅僧が従者を伴い都にやってきて清水寺を訪れる。すると玉箒を持ち、当たりを掃き清める由あり
げな童子に出会い、花守かと尋ねる僧に童子は地主権現に仕える者と返答し、清水寺の来歴を語り始める。
そのうち日は暮れ、音羽の峰から月が出て月明かりは花を照らし、その様子に僧は酔いしれる。童子はさらに
名所を教え、春の宵を惜しみつつ、田村堂に消えていく。
僧が夜もすがら読経すると、坂上田村麻呂の霊が、生前の将軍・甲冑出で立ちでで現れ、勅命により鈴鹿山に
進軍したこと、観音の霊威により鬼を退治したことなどを物語る。

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演能は、若宮様に金春権ノ守が一拝して始まり、一拝して終わります
「下行」  春日大社より演者に褒美として神酒が与えられる儀式
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  南大門の儀 午後5時半始
  場所 奈良市登大路町48興福寺南大門跡般若の芝
  演目 舞台あらため・外僉義(げのせんぎ)興福寺衆徒

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     金春流能「羽衣(はごろも)」金春流宗家 金春安明
のどかな春の朝。白龍ら漁師たちは、いつものように海に向かう。白龍が三保の松原に上がり、海の景色を眺
める。すると虚空に花が降り、音楽が聞こえ、妙なる香りが立ちこめる。松を見ると美しい衣が掛かっている。
家宝にしたいと白龍は衣を手に去ろうとする。そこに女が現れそれは天人の羽衣、無ければ天上に帰ることが
できない、返して欲しいと頼むが白龍は聞き入れない。女は空を見上げては天上世界を懐かしみ、悲観に暮れる。
あまりのいたわしさに白龍は返却を申し出る。すると女は歓び、衣をまとって舞を舞う。
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     火入れ 興福寺衆徒

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     大藏流曉源「太刀奪(たちばい)」茂山あきら 茂山千三郎 丸石やすし
北野社では、御手水会があるとあって大変な賑わい。主人は太郎冠者を伴いこの北野社に出かける。二人の前に
立派な太刀を持つ男が通りかかり、あのような太刀が欲しい。と述べる主人に冠者は太刀を奪ってくるという。
太郎冠者は主人の太刀を借り受け、男に近づき太刀に手をかけるが逆に太刀を奪い取られる。さて・・・
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     宝生流能「草薙(くさなぎ)」辰巳満次郎
比叡山の恵心僧都は熱田社に参籠して、最勝王経を講じている。そこに毎日男女が現れる。気になる僧都は、二人
に勧められた花の名を尋ねつつ、その素性を問う。女は、花は橘と返答するも、あべこべに男が僧都の素性を尋ねる。
僧都が熱田社に参籠し、最勝王経を講じていることを教えると、二人は喜び、われらは夫婦、草薙の神剣を守護する
神と、蓬が嶋にて齢を延ぶる仙女であると明かし、経典を講じる結願日に再び姿をみせようと約束する。
  結願日の夜、社殿は鳴動し、雲は晴れ、日月の光が山の端から射すように神が出現する。二神は草薙剣や、東征について
物語り、熱田社に剣がおさまり、国も栄え、民の息災が約束される、それは最勝王経の功徳である、と経典を讃嘆して消
え去る。

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by easysailing | 2019-05-18 21:00 | 演能日誌


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