能の進行はおおよそ下記の状態で進められます
「お調べ」開演直前に舞台裏から囃子が聞こえます。これは楽器の調整をしていますが、観客にはこれから始まりますよの合図でもあります
切戸口より地謡が登場。脇正面を向いて着座する
作り物がある場合、地謡の後に橋掛りを通り運び込まれます。
揚幕を片幕(片方だけ開けます)にて、囃子方が登場。笛、小鼓、大鼓、太鼓の順にて後座に着座する
揚幕を本幕(揚幕に付いている2本の竿にてまくり揚げます)にて、ワキ方が登場。常座にて演技を行い角を経て脇座に着座する
ワキ方は助演ですが、最初に演技をし、その後最後まで身動きせず脇座にて座ってる場合が多々あります
揚幕を本幕にて、前シテ方が登場。常座から角、脇座前を経て、大小前にて演技
前シテは、能の前半分に登場し、物語のキーワード等語り演技します。後シテの化身した形が多いです
「中入り 前シテが退場、間(アイ)が登場(前シテの前に登場することも多々あり)
中入りの時に、シテ方は前シテと後シテで面・装束が違うため着替えのため舞台袖に入ります
演目により中入りがない時は、シテ方は舞台上で着替えを行います
揚幕を本幕にて、後シテが登場、演技します
後シテは、鬼、亡霊等で能の後半部に登場し、演目の最高潮を迎え、激しく立ち回ります
後シテが橋掛りを通り退場
ワキ方が橋掛りを通り退場
囃子方が橋掛りを通り退場
地謡が付祝言を謡う。
地謡が切戸口から退場