第39回なら芝能能
日時 3月19日(日)
第一部午後1時~午後2時
場所 奈良市登大路町6-2
奈良県文化会館小ホール 演目・内容 能楽入門講座と本日の曲目解説など
参加料 2.000円 第二部芝能にてイス席をご用意致しました。
能楽解説 観世流シテ方吉沢旭 演能「百萬」解説 観世流シテ方山中雅志
演能「百萬」解説 NPO法人奈良能理事長 石原昌和 「大江山」解説 観世流シテ方山下麻乃
第二部午後2時半~午後4時
場所 奈良市登大路町
奈良県庁舎前広場 芝生舞台 雨天時は奈良県文化会館小ホール
演目 桃香野子供狂言「しびり」 月ヶ瀬桃香野小学二生
観世流仕舞「大江山(おおえやま)」 山下麻乃
「網之段(あみのだん)」 塩谷恵
金春流仕舞「雲雀山(ひばりやま)」 今井節
大藏流狂言「棒縛り(ぼうしばり)」 茂山あきら
盗み酒がばれて、いましめられた二人。酒飲み根性は大したもの。大酒盛が始まるが。。。。。
それぞれの舞は、さす手・引く手を肩と顎とで表現する.。
観世流能「百萬(ひゃくまん)」 山中雅志
百万は、西の大寺の境内、柳のかげで我が子と行きはぐれ、そのみどりごを尋ねもとめて、
奈良坂を越え佐保川を渡り、井手の玉水を過ぎ、足に任せて行き着いたところは、都の西嵯峨野
の寺・・・・清涼寺。折から花盛りの境内では大念仏が催されている。百万がその音頭取りとなって
念仏歌をうたうところに、女曲舞舞としての見事な投影がみとめられよう。
舞台の上では、烏帽子に長絹姿、手に狂い笹という優女が居るが、謡の詞章には、「もとより
長き黒髪を、おどろのごとく乱して、古りたる烏帽子ひき被き、また眉根黒き乱れ墨―」などと
あって、とんでもない格好をしていることになっている。乱髪にわざわざ顔に墨を塗ってまで、
なぜきたないつくりにしているのか。これは、芸能の世界だけのことではなかっただろう。
南都から人の集まりを尋ねて京都の西の外れまで、女が一人旅をするには、敢えてこのような
異形身をとる必要があったのだ。もともと、クルウには旅路を往く、漂白・遍歴・遊行の意が
ある。それに加えて、この母子再会の狂女能では、モノグルイの他の属性をも明らかに示して
くれるのである。
料金 2.000円(第一部共通) 立ち席者は無料。(ただし定員制限を設けました)