奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~」リニューアルオープン記念能楽公演
日時 9月1日午後2時始め
場所 奈良市春日野町101 奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~(旧奈良県新公会堂)
演目 第一部 奈良の子供達による狂言 「寝音曲(ねおんぎょく)」
解説 大藏流狂言方 茂山良暢

いろは 「寝音曲(ねおんぎょく)」


第二部 金春流能「枕慈童(まくらじどう)」 佐藤俊之
唐魏の国の文帝に仕える臣下(ワキ)が、南陽県酈縣山の麓から流れ出る水が薬であることの不思議を探ねるべく、宣旨を受けて山中深くその水上を尋ねる。 庵の中から化したる人(シテ)が現れ、周の穆王に召し使われていた慈童と名を明かすので、勅使は穆王から文帝まで七百年は経っていると不審がると、慈童 は帝から戴いた枕を示し、それに書いてある二句の偈を勅使達に拝ませる。 そしてこの妙文を菊の葉に書き付けると、そのしただりの露が不老不死の薬水となるゆえに、七百年経ても老いることがないいわれを叙べ、菊水の流れた川の 水は酒であると皆々に勧め、自らも掬って飲み、舞を舞う。 その中酔いが廻ると、岩根の花を手折り枕として臥してしまうが、少年の貌保つもこの枕があるゆえと、聖代の千秋をことほいで菊花をかきわけ、また山路の 仙家に入ってしまう。




