なら燈花会能
日時 8月10日(日)午後1時始め
場所 奈良市春日野町101
奈良県新公会堂
演目 金春流舞囃子 「高砂(たかさご)」 守屋泰利
阿蘇の神主友成、高砂の浦で相生の松の謂れを聞き住吉に来てみると、住吉の明神が現れ御代を祝福し颯爽と舞う。
脇能の代表作、祝賀の席ではこの曲の一部「四海波」「高砂や」付祝言の「千秋楽」などは皆様にもおなじみのもの。
本日の演目解説 観世流シテ方井戸良祐
観世流能 「松風(まつかぜ)」 山中雅志
須磨の浦に流されていた行平中納言に寵愛を受けた松風、村雨の霊、行平との恋物語を語るうちに慕情は募る
かり。形見の烏帽子狩衣をつけた松風は狂乱の心募り、磯辺の松を行平とみて寄り添い恋慕の舞を舞う。
「松風村雨、こと多き能なれども、これはよし」
観世流仕舞 「東方朔(とうぼうさく)」 塩谷恵 佐野和之
観世流仕舞 「阿漕(あこぎ)」 井戸和男
大藏流狂言 「寝音曲(ねおんぎょく)」 茂山逸平
はじめて聞いた太郎冠者の声に感心した主人、是非目の前で聞いてみたいと呼び出す。冠者はなにかの折々に歌わ
されては迷惑と一計をたてる。さてはて・・
観世流能 「小鍛冶(こかじ)」 井戸良祐
ある夜、不思議な夢を見た一条帝は、小鍛冶宗近に御劍を打たせよとの宣旨を下し、勅使の橘道成が宗近の私宅へ
やって来る。勅命を受けた宗近は、優れた相槌を打つ者がいないので途方に暮れるが、この上は奇特を頼むしかない
と思い、稲荷明神へ祈願のため出掛ける。すると老人が現れて、君の恵みによって必ず御劍を打つことが出来ると予
言し、和漢の名劍の威徳や故事を述べ、劍を打つ時は協力すると約束して稲荷山に姿を消す。宗近は注連縄を張っ
た壇をしつらえ、祝詞を唱えて待ち構えていると、稲荷の明神が狐の姿で現れ、相槌を打ち御劍を打ち上げ、表には
小鍛冶宗近、裏には小狐と銘を入れ、劍を勅使に捧げると、再び稲荷山へ帰っていく。
岩尾新吉23回忌追善
金春流仕舞 「融(とおる)」 高山まや
金春流素謡 「卒塔婆小町(そとばこまち)」 辻本實