上野城薪能

9月13日午後6時始
場所 三重県伊賀市上野公園伊賀上野城
演目
金春流能 「融(とおる)」 金春欣三
 東国の僧が都に上がり足を留め休んでいると、田子を担った老人が現れ、老いの身を嘆き、中秋の名月を称える。僧が尋ねると汐汲みであると答えるので、怪しむと老人は、融の大臣が昔陸奥の千賀の塩竃の有様を都に移したところだと言って謂われを語り、今はすっかり荒廃してしまった事を嘆き悲しむ。所の者に聞くと、先ほどの老人は融の大臣で、ここに逗留しなお奇特を見るように勧められた僧は寝入っていると夢の中に、ありし日の姿で融大臣が現れ、昔を偲び名月の下で華やかな遊舞をつくす。

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大藏流狂言 「伯母ヶ酒(おばがさけ)」 茂山千三郎
 酒屋を営む伯母の元へ、今日こそはただ酒を飲もうと甥がやってくる。この伯母は「しわい人(けちん坊)」でなかなかただ酒を振る舞ってくれない。今日もすっぱり断られた甥は、それでも諦めきれずどうしても酒が飲みたく、鬼が出るという作り話を思いつく。まんまと伯母をだました甥は飲むほどに、酔ほどに・・・・

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観世流能 「安達原(あだちがはら)」(白頭 急進之出) 井戸和男
  熊野の山伏・阿闍梨祐慶の一行は諸国行脚の途中奥州安達原に着く。日も暮れ野中の一軒家で一夜の宿を頼む。女主は枠裃輪(わくかわせ)を操りながら人の世のはかなさ、辛さ、苦しさを嘆きながら糸を操るが、やがて自分の閠を決して見るなと言い残し山へ薪を取りに行く。能力が怪しんで閠を覗くと人の死骸が山と積んである。鬼の住家に違いないと感じた一行は逃げだそうとするが、これを知った女主は鬼の本性を現し恨み襲いかかってくる。
 小書(白頭 急進之出)では、クセは省かれる。装束等も常とは変わり、色無唐織、姥付け、寄水衣肩上ゲ、面は痩女。後シテは白頭、一度三ノ松まで出てあどずさり幕に入り、再び走り出るなど常とは変わる。

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NPO法人奈良能
  〒630-8271 奈良市坊屋敷町42
  電話 0742-22-2660
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by easysailing | 2008-09-13 22:00 | 演能日誌


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