7月28日
場所 愛媛県今治市大三島町
大山祇神社
源義経をはじめとする武将が奉納し国宝・重文指定を受けているの甲冑の8割が集まっている瀬戸内海大三島、大山祇神社大楠(国指定天然記念物)前にて、神秘なる楠の樹精の下で薪能が催されました。
演目
第一部
「橙黄会」による仕舞
第二部
金春流仕舞 「八島(やしま)」 本田光洋(能楽協会理事長)
大藏流狂言 「附子(ぶす)」 茂山正邦
用事があって出かける主人は、召使いに砂糖が食べられるのがを心配で「附子」(トリカブトという有毒な植物の異名)と偽って出かける。気味の悪い物を預かった二人だが、ついに附子の正体を見破りすっかり食べてしまう。さて、太郎冠者・次郎冠者の言い訳は・・・
今回葛桶は砂糖壷に、扇子は本来の扇ぐ道具や舞扇、また箸にと使われる。
金春流能 「鞍馬天狗(くらまてんぐ)」 桜間右陣 宝生閑(下掛宝生流・人間国宝)
鞍馬山にて僧が稚児たちと花見を楽しんでいると、山奥に住む山伏が現れる。興をそがれた一行は帰ってしまうが、一人残った沙那王(牛若丸)は山伏の案内で花見を楽しむ。山伏は紗那王が源氏の公達と知っており、自分は鞍馬の山奥に住む大天狗だと名乗り、兵法の奥義を授けるから平家を討つようにと勧め姿を消す。
子天狗達が現れ武芸の稽古をしていると、昨日の大天狗が現れ牛若に兵法の秘術を教え、将来の武運を守る約束をして去っていく。
牛若の他にたくさんの子方が出ますが、シテ方の子供はまずこの役に出て初舞台を踏みます。今回は地元大三島小学校の生徒さんの初舞台です。
NPO法人奈良能
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