作り物、小道具

作り物
能には大道具はなく、家や車・立木等必要な物だけが演能の度に作り、解体されます。そのため「作り物」といわれています。
素材はほとんど竹で、ボウジと呼ばれる細布でまかれ様々な形を表します。山の場合・4本の竹を立て天井に草木をのせますが、宮の場合は天井部分に赤布で巻いたひさしをのせたりします。極めて簡素化され、演者の語りとか謡でそれを想像させる物です。究極は「船弁慶」で用いられる船です。形はまさに「舟」の文字そのもので船べりも船底もなくボウジで巻いた骨組だけで船を思い浮かばされます。
その他「道成寺」の鐘(竹篭に引きまわしと呼ばれる幕で形を整えた鐘)、「鉄輪」等で使われる一畳台(木製で毛せんで覆った台)等があります。また「引きまわし」は山や船を覆ったり、演者が舞台上で装束換えをする時に隠したり様々に使われます。

小道具
小道具の代表的な物に扇と葛桶があります。
演者は必ず扇を持ち舞台に出ますが、曲別に決まった専用扇を使ったり、役柄、面、装束に組み合わし使い分けする扇があります。
 「翁」には松竹、鶴亀図案のめでたい扇といったように、シテ方が使う神舞・修羅・髷・鬼扇には多彩な文様図案が描かれています。一方ワキ方が使う扇は白骨で墨絵等が描かれ単純な文様になっています。
葛桶は、黒漆塗り・蓋付きの桶で能の場合は主にイスとして使われますが、狂言の場合は杯であったり、酒樽あるいは柿の木に見たてたりします。
その他、竹杖、刀、鏡等があります。
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by easysailing | 2005-09-24 00:00 | 今更聞けない初歩講座


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