しまなみ海道薪能
日時 7月27日
場所 愛媛県今治市大三島町宮浦
大山祇神社
源義経をはじめとする武将が奉納し国宝・重文指定を受けているの甲冑の8割が集まっている瀬戸内海大三島、大山祇
神社大楠(国指定天然記念物)前にて、神秘なる楠の樹精の下で薪能が催されました。
奉納 金剛流仕舞「氷室(ひむろ)」金剛龍謹
開演に先立ち、薪能関係者正式参拝のあと神前奉納演舞が行われました。
(奉納演舞は無料拝観出来ます)
演目 本日の能楽解説 NPO法人奈良能 理事長石原昌和
種田道一
藤田次郎
金剛流仕舞「半蔀(はじとみ)」クセ 今井清隆
「鵜之段(うのだん)」 種田道一
一噌流一管「乱(みだれ)」 藤田次郎
大藏流狂言「因幡堂(いなばどう)」 茂山千三郎
妻が大酒を飲み、所帯の事はなにもしないので、愛想をつかし妻が実家に帰ったのを幸いに離縁状を届け
る。とは言うものの一人暮らしは不便と、因幡堂のお薬師様に妻乞いをするため出掛ける。お薬師様に祈誓し、通夜をしようと眠りに入る。
さて、親里に離
縁状を届けられた妻は大きに腹を立て、妻乞いに行ったという真偽を確かめるため因幡堂にやって来る。
眠っている夫を見つけ、薬師如来であるかのように霊夢の告げを与える。目を覚ましその告げを喜んだ
・・・・さてどうなります事か。
金剛流能「小鍛冶白頭(こかじ)」 金剛流宗家金剛永謹
ある夜、不思議な夢を見た一条帝は、小鍛冶宗近に御劍を打たせよとの宣旨を下し、勅使の橘道成(ワキツレ)
が宗近の私宅へやって来る。勅命を受けた宗近は、優れた相槌を打つ者がいないので途方に暮れるが、この
上は奇特を頼むしかないと思い、稲荷明神へ祈願のため出掛ける。すると老人(前シテ)が現れて、君の恵
みによって必ず御劍を打つことが出来ると予言し、和漢の名劍の威徳や故事を述べ、劍を打つ時は協力する
と約束して稲荷山に姿を消す。
宗近は注連縄を張った壇をしつらえ、祝詞を唱えて待ち構えていると、稲荷の明神(後ジテ)が狐の姿で現れ、
相槌を打ち御劍を打ち上げ、表には小鍛冶宗近、裏には小狐と銘を入れ、劍を勅使に捧げると、再び稲荷山
へ帰っいく。