しまなみ海道薪能

しまなみ海道薪能
   7月24日
   場所 愛媛県今治市大三島町宮浦 大山祇神社
     源義経をはじめとする武将が奉納し国宝・重文指定を受けているの甲冑の8割が集まっている瀬戸内
     海大三島、大山祇神社大楠(国指定天然記念物)前にて、神秘なる楠の樹精の下で薪能が催されま
     した。
  演目
  奉納 観世流仕舞 「屋島(やしま)」 観世喜正

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能楽解説 NPO法人奈良能理事長石原昌和、観世流シテ方山中雅志
   本日上演される「自然居士」の解説と、面の使い方、違いの説明を行いました。


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  観世流仕舞 「桜川クセ(さくらがわ)」 観世喜之
  観世流仕舞 「船弁慶(ふねべんけい)」 桑田貴志

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  和泉流狂言 「墨塗(すみぬり)」 三宅右近
   訴訟のために都に長らく滞在していた遠国の大名が、無事事件も解決し帰郷する事になり、在
   京中なじんだ愛人のもとへ暇乞いに行く。女は悲しげに涙を流すのだが、実は鬢水入れの水で
   目を濡らし涙に見せ掛けていたのだ。これを太郎冠者が見つけ大名に教えるが信用しない。そ
   れではと太郎冠者、気付かれぬようにそっと墨の水入れに取り替える。それとは知らぬ女は泣
   き続けるが、女の顔が黒くなるのに驚いた大名、やっと女の心を知り、恥をかかせてやらねば
   腹の虫が治まらないと形見に鏡を与える。鏡に顔を映した女、さあどうするのか。

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  観世流能 「自然居士(じねんこじ)」 観世喜正
   東山雲居寺(うんごじ)の門前の者が、自然居士が雲居寺造営のために七日間の説法を行って
   いる事を述べ、今日が結願の日であると告げる。自然居士が説法をしていると、小袖を左腕に
   かけ文を持った少女が現れ、身を売って得た小袖を供え、両親追善の読経を願う文を差し出す。
   居士がその文を開き読み上げているところに、東国方の人商人が現れて、少女を見付け引き立
   てて行く。自分の身を売って得た小袖を布施に供えた事を知った居士は墨染の袖を濡らし、集
   まった人達も涙を流す。途中で止めては今までの説法が無になると言うのを聞かず、説法は善
   悪を知らせるためのものと、居士は説法の打ち切りを告げ、決然と人商人の後を追う。
   素袍の右肩を脱ぎ棹をもって脇座に立っていた人商人たちは船出し、場面は琵琶湖畔になる。
   居士は大津の浜で船出しかけた人買船に追い付き、小袖を船に投げ入れ、「裳裾を波に浸しつ
   つ」舷に取り付き引き留める。人商人は容易に少女を返さず、居士の必死のに願いに困り果
   て、人商人は棹を捨てて大小前に行って素袍の肩を入れる(陸に上がった事を示す)。二人は
   居士をなぶった上で子を返す事にし、舞を舞うことを条件に、子を返すと居士に伝える。自分
   に恥をかかせようとしているのを承知の上で、居士は乞れるままに烏帽子を着け舞を舞い、続
   いて船出を祝う曲舞を舞い、簓を擦り、子を返すから羯鼓を打って見せよと言う人商人の言葉
   に、羯鼓を打って、やっと少女を取り戻し、共に、都へ帰ってゆく。

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  祝言独調 「高砂(たかさご)」 観世喜之
   新今治市発足5周年を記念し、大山祇神社総門が688年ぶりに再建されたことを祝って奉納。
   住吉明神が、天下泰平、国土安穏、千秋万歳の祝意をこめて、高らかに本局キリの部分が謡われました。
   このころには大楠の上方に満月が現れ、共に新今治市発足5周年、総門竣工を祝わってるようでした。 

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NPO法人奈良能
  〒630-8271 奈良市坊屋敷町42
  電話 0742-22-2660

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by easysailing | 2010-07-24 22:00 | 演能日誌


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