わかくさ能 初日

遷都1300年記念 大和猿楽四座・奈良の能と狂言
新春わかくさ能
  1月10日午前12時半始
  場所 奈良市奈良県新公会堂能楽ホールにて
  演目
    奈良と能(1) 本日の演目解説
      NPO法人理事長石原昌和、金剛流シテ方種田道一師により、采女、春日龍神の解説が行われた。
      観世流シテ方山中雅志師により、ロビーに展示している面・装束の説明も行われた。

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    金春流能 「采女・猿沢ノ伝(うねめ・さるさわのでん)」 櫻間金記
春たけなわの奈良・春日の里に着いた僧達に人家も見えぬ方より一人の女が言葉をかける。名所旧跡を案内してほしいと頼む僧達を、世にも聞こえたる名池・猿沢池にと連れて来た女は、昔、帝の寵愛が失せたと思い、この池に身を投げ自殺した采女の話をする。話す内に自分こそその采女の霊であると告げた女は池水に姿を消す。
僧が読経しそのあとを弔うと、采女の霊は供養に感謝し成仏を遂げたことを告げ舞を舞い、君が御代と国土安泰を祝いまた池の底に消えていく。

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  大藏流狂言 「末広かり(すえひろがり)」 大藏彌太郎
主人の言い付けで末広がりを求めに都に行った太郎冠者。それが扇のことと知らず、都のすっぱに傘を売り付けられる。騙されたと知ったものの後の祭り、都のすっぱは小憎いことに主人の機嫌を直す囃子物を教えてくれたではないか。「傘をさすなる春日山 これもかみのちかいとて人が傘をさすなら われも傘をさそうよ げにもさあり やようがりもさうよの」

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    金春流仕舞 「三輪(みわ)」 金春欣三
             「葛城(かずらき)」 金春穂高

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     金剛流能 「春日龍神・龍神揃(かすがりゅうじん・りゅうじんぞろい)」 金剛流宗家 金剛永謹
常は竜神一人で演じるが、今回はシテのいで立ちも変わり、龍女二人の相舞、龍神六人がシテと相舞になるなど壮大な舞台が展開された。

春日神社に参詣した明恵上人は、宮守に入唐渡天を志し、仏跡巡礼の決意を明かすと、宮守は春日山こそ霊鷲山であると説いて上人に翻意をすすめ、「天台山を拝むべくは比叡山に参るべし」などと仏跡は日本で拝むことが出来ると述べ、鹿野苑も春日野にほかならぬと説く。上人が入唐を思い止まり宮守に名を問うと時風秀行と名のり、三笠山に五天竺を移して釈迦の生涯を見せようと約束し姿を消す。
やがて法華経説法の場に仏世界の諸王が参列する会座を見せ、釈迦の一生をすべて見た上人が渡天を思い止まった事を確かめて、猿沢の池水を蹴立てその丈千尋の大蛇となって消え失せる。

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by easysailing | 2010-01-10 20:00 | 演能日誌


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